TBS NEWS DIGで報じられた実演では、わずか3分程度でニュース番組風のリアルな映像が生成され、その動作や水の流れなどの物理法則の再現度は、専門家が「来年にはほぼ見分けがつかないレベルになる」と指摘するほどです。セリフや感情表現も可能になった「Sora 2」は、誰もがアイデア一つで高度な映像制作を可能にする、まさに革命的な技術です。
しかし、この進化は同時に、コンテンツ業界に未曾有の危機をもたらしています。
最新動画生成AI「Sora2」リアルな映像が約3分で生成可能に…実演でわかったその性能 一方で著作権への懸念も【news23】|TBS NEWS DIG(youtube/TBS NEWS DIG Powered by JNN)
※10月3日公開の動画ニュースです。
最も深刻なのが、著作権の取り扱いです。ウォールストリートジャーナルは、権利者が「オプトアウト(拒否)」しない限り、著作権で保護された作品でも学習・利用される仕様になっていると報じました。しかも、その拒否は包括的ではなく、作品ごとの対応が求められるというのです。これは、日本の漫画やアニメといったコンテンツの学習元が無尽蔵に利用されることを意味し、コンテンツ立国としての日本の基盤に大きな影響を与えると考えられます。
【編集人の視点】
この技術は現在、アメリカの企業が主導していますが、著作権に対する意識の低い国も含め、世界中が利用し始めることを想定しなければなりません。クリエイターの労力を守るため、日本は単なる「懸念」で終わらせるのではなく、早急に法的規制を導入すべきだと考えます。
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Sora2とは
Sora2とは、OpenAIが2025年10月に発表した最新の動画生成AIで、テキストからリアルな映像と音声を同時に生成できるツール。
従来のモデルと比べて、物理法則に基づいた自然な動きや、音声・効果音の同期生成が可能になり、映像制作の自由度が大幅に向上。さらに、自分や他人の顔を動画に差し込める「Cameo機能」も搭載されており、SNSアプリ「Sora」と連携してAI動画を共有・リミックスすることもできる。
関連動画
Sora 2 is here. pic.twitter.com/hy95wDM5nB
— OpenAI (@OpenAI) September 30, 2025
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なお、10月5日に公開された情報として、米OpenAIは、動画生成AI「Sora」による日本アニメキャラクターの無断使用が問題視されたことを受け、著作権者が利用状況をより細かく管理できるようサービス方針を修正すると発表しました。CEOのアルトマン氏は「日本の優れた創作物に敬意を表したい」と述べ、今後はキャラクター利用に制限を設け、収益分配の仕組み導入も検討しているとのこと。


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