Google検索のAI化がもたらす影響

最近、『グーグル「AIによる概要」がSEOとニュースを殺す──検索されても、クリックされない』というニュースを、archiclue.の記事ネタ探しているときにみつけてふと、このwith field surveyではAI関連のニュースも取り上げていることもあり、他のサイトもあわせて調べてみて思ったことなど書き残しておきたいと思います。

検索結果は見られても、クリックされない時代へ

最近(といっても昨年のことのようですが)、Googleが「AIによる概要(AI Overviews)」という新しい機能を検索に取り入れたみたいで、これは、検索結果のいちばん上にAIが自動でまとめた要約を表示してくれるもののようですね。

そして、これが便利すぎて、ユーザーはその要約だけ読んで満足してしまうことが増えてきてるらしいです。つまり、わざわざWebサイトまで見に行かなくなるっていう流れができているとのこと。

この流れはarchiclue.やwith field surveyなどを通しての自身のウェブ体験を思い起こしてもけっこう正しいかなとも思っているわけですが、これはある意味、これまでSEOに頼ってアクセスを集めてたニュースサイトとか情報系メディアにとっては、かなりの痛手になるんじゃないですかね。

AI概要が変えるニュースの構造

2025年の今では、このAI Overviewsの機能のおかげで、検索キーワードの約3割くらいでこの要約が出てくるようになっていて、特に「調べもの系」の検索ではよく見かけるようになっているといわれています。

で、これが何を引き起こしてるかというと、上記でもふれましたけど、検索結果には表示されるけれど、実際にクリックされないという現象、つまり、見られてるけど、読まれてない、そんな感じのことが顕著になりだしているということですね。

実際、DIY系のサイト「Charleston Crafted」では、AI概要が導入されてからアクセスが70%も減って、広告収益も65%ダウンしたとBloombergが報じていました。Google側は「AI概要だけが原因とは言えない」と言ってますけど、他の業界でも似たような話が出てきていて、Web運営者の間ではかなり不安が広がっているそうです。

さらにやっかいなのが、「再検索リンク」という仕組みだそう。
これはAI概要の中に表示されていて、ユーザーを別の検索結果に誘導するもの。つまり、情報収集がAIの中だけで完結してしまう可能性があるということですね。

たしかに、ここ最近、archiclue.やwith field surveyでもAIを頻繁に使って要約なり、質問なりを投げかけることもかなりしているんですけど、”AIの中だけで完結してしまう”という意味をかなり実感しているところです。

これによって、比較サイトとかレビュー記事の役割がどんどん小さくなって、Webサイトは「最終的にたどり着く場所」としての価値が求められるようになってきているという話も。

AI時代への適応

やはりAI Overviewsの機能が登場したことで、SEOとかニュースメディアのあり方がガラッと変わってきていることは間違いないようですね。これまでは「検索で上位に表示されればアクセスが増える」っていうのが基本だったんですけど、そのルールが崩れつつあるようです。

そこで今は、AIに「引用される」ことが新しい流入のチャンスになってきていて、ただ上位表示されるだけでは足りない時代になってきているとも。簡単にいえば、AIが理解しやすくて、要約しやすい情報を出していくことで、AI概要の中に取り上げられる可能性が高まるということみたいです。

いやはや、時代というかAIの進化の流れは速いですね。

とはいえ、「SEOやニュースメディアはもう終わり」っていう話ではなくて、むしろ進化のタイミングとも言えるのかもしれないですね。

記事で出てきた関連サイト

with field surveyの関連リンク

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