31年前の記憶を胸に、私たちは次なる災害へどう備えるべきか。神戸大学都市安全研究センターの大石哲教授が提唱する「次世代型ハザードマップ(NX-HM)」は、その問いに対する一つの革新的な回答です。
「いつ起きるか」から「何が起きるか」へ:
従来のハザードマップは、特定の地震が発生する確率(余地)を重視してきました。しかし、大石教授が開発を進めるNX-HMは、ハザード発生によって「社会に何が起きるのか」という被害推定を予測することに主眼を置いています。
例えば、南海トラフ巨大地震が発生した際、特定の地域で何軒の家屋が全壊し、何人が避難所生活を余儀なくされるのかを具体的な数値で示します。これにより、自治体は避難所の数や備蓄の必要量をより現実的に計画できるようになります。
第2部 防災デジタルツイン自動作成技術による「次世代型防災情報(NX-HM)」|神戸大学 都市安全研究センター 教授 大石 哲(youtube/防災科学技術研究所 / NIED)
デジタルツインが可視化する「通れない道路」:
このシステムを支えるのが「防災デジタルツイン自動作成技術」です。設計図などの膨大なデータベースから構造物のスペックを読み取り、シミュレーション可能な3次元モデルを自動生成します。
動画内では、地震による液状化で「通行できなくなる道路」をオレンジ色で可視化するデモンストレーションが紹介されています。あらかじめ迂回路を検討したり、事前に液状化対策を施したりといった、より能動的な防災・減災アクションが可能になります。フィールド調査(with field survey)の視点からも、こうしたデジタル技術による情報のアップデートは、現場の安全を守るための不可欠な指針となるでしょう。
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